顎関節症 〜放置して大丈夫?〜

食事やあくびなどで「カクカク」「ミシミシ」などの音が顎から鳴る場合は、顎関節症のおそれがあります。顎から鳴る音の種類や大きさはさまざまですが、強い痛みを伴う場合は早めに受診したほうが安心です。

放置しておくと顎関節に炎症が進行し、口が開きにくくなるなどの日常生活に支障をきたす場合も出てきます。

 

音だけであれば最低でも人口の20%近くの人は顎関節の音を持つとされています。また顎関節や顎を動かす筋肉の痛み、あるいは顎関節症による口の開けにくさで、実際に治療が必要になる人は症状を自覚した人の中の5%程度と推定されています。医療機関に来院される患者さんでは女性が多く、年齢は10歳代後半から増加しますが、20~30歳代で最大になり、その後は年齢が増えるとともに来院する患者さんは減少します。

顎から音が鳴るようになった原因は?
顎から音が鳴るようになった原因は、精神的なストレスや不規則な生活習慣、睡眠時の歯ぎしり、食いしばり、睡眠時に長時間うつ伏せの状態になったり、食事の際に片側の歯だけで咀嚼したりすると、顎に過剰な負荷がかかって関節がズレやすくなります。

<対処法> 
・生活習慣・癖を改善する
「頬杖をつく」「硬いものを食べる」「うつ伏せで寝る」「片側の歯だけで咀嚼する」など、顎に負担のかかる生活習慣です。これらの癖を改善することで、症状の緩和が期待できます。

また、仕事や人間関係といった社会生活上の緊張やストレスが原因となり、顎の筋肉が硬直したり顎関節に負担がかかっていたりするケースもあります。ストレスが原因なら、日ごろから適度に運動したり、趣味の時間を確保したりして、リラックスできる環境をつくることも大切です。

・マッサージ・運動療法を取り入れる
①咬筋を8秒間マッサージする
②側頭筋を8秒間マッサージする

親指の付け根(母指球)や2~3本そろえた指先でゆっくり押し回すようにマッサージするといいでしょう
ただし、過度にマッサージをしないように気をつけてください。

大上歯科医院

滋賀県草津市東草津3丁目5−27

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